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Channel: ロシアぶろぐ(仮)~目指せ1日1ロシアネタ~
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【世界陸上】イシンバエワ選手インタビュー(つづき)【普通の女の子に戻ります】

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Привет(・∀・)


暑いし運動不足なので、市民プールに行きました。コースを泳ぐ前に、遊泳ゾーンで軽く水中ウォーキングしていたところ、隣のレーンで泳いでいる平泳ぎの人の足が私の左脇腹に直撃しました( ;∀;)

正直、すごく痛かったのですが、よくあることだと思ってスルーしました。相手の人も気づかなかったようだし。

でも今、鈍い痛みを感じて、鏡で見てみると・・・

めっちゃ内出血してるorz

下っ腹がどす黒い紫色に・゚・(つД`)・゚・ ウェ―ン

人混みで泳ぐときには気をつけなければいけませんねorz

さて、スポーツつながりで、昨日のイシンバエワ選手のインタビューを載せます。

前半はコチラから→http://ameblo.jp/lm116416/entry-11593448607.html



(→つづき)

―今日の気もちを北京五輪やアテネ五輪と比べることはできますか?主な違いはどういうところにありますか?


―一つだけ理由を挙げて比べることは難しいです。北京やアテネでは私は明らかな優勝候補として勝利しました。アテネから北京までの私の全選手人生はそれほど苦しくはありませんでした。私がリーダーだったからです。私は世界記録を樹立してきましたし、あらゆる大会で勝利をおさめてきました。私は敗北の味を知らなかったのです。今日、この金メダルを勝ち取って言えることは、この金メダルが私にとって最も大切なものだということです。北京の後、モスクワでの世界陸上まで、私にはたくさんの問題がありましたし、様々な敗北がありましたし、困難や負傷があったのです。私は自分の力がまったく信じられなくなり、もう事実上絶望の状態にありました。どこか無意識に、もう潮時かと思っていたのです。トレーニングがうまくいかない年齢になったと思ったのです。すべてが崩れて無くなっていくのだと。でも、私が再びエヴゲーニイ・ワシーリエヴィチ・トロフィーモフコーチとトレーニングを始めたとき、再び何でもできるんだという大きな自信と希望を、彼が私に起こさせてくれたのです。彼は約束してくれました。私を以前のレベルに戻すと。私にチャンピオンの称号を取り戻すと。そして私は再びナンバーワンになるのだ、と。

そのために、私はただ耐えなければなりませんでした。2010年から、私たちは耐えに耐えて、何にもわき目を振らず、私が終わったなどという人々の多くの会話にも耳をかたむけず、トレーニングを続けてきました。どれほど多くの言葉が聞こえてきたか、どんなに悔しかったか!一方で、それが私を駆り立てました。人々が言うということは、つまり彼らが何かを待っているということ。つまり、私は彼らを驚かせることができるのだと。私は幸せです。エヴゲーニイ・ワシーリエヴィチコーチとともに、全世界にイシンバエワの時代が再び来たのだと、彼女はまだ全然終わってなどいないと証明することができたのですから。

―ロンドン五輪以降、どれくらいの時間を経てトレーニング場に足を踏み入れたのですか?誰が決定的な言葉を発したのですか―タマーラ・フョードロヴナですか、それともエヴゲーニイ・ワシーリエヴィチですか?

―もちろん、タマーラ・フョードロヴナ(※トロフィーモフコーチの夫人)が舵を取ってくださっていますが、エヴゲーニイ・ワシーリエヴィチは私たちのチームを主導する男性ですから、私は彼の言うことを聞いています。実際、それはとても辛いときでした。ロンドンの後、私は彼にもうできない、引退すると言いました。私はなにも望まなかった。私には力も気もちも残っていなかったのです。精神的に、その先どうやってトレーニングをしたらいいか想像できませんでした。もし、私が勝てるということをロンドンまでに理解していたならば、私はその場にいながらにして、すべてにうんざりして、文字通りすべてどうでもよくなっていたでしょう。気もちが無いからどうしても跳ぶことはできない。


あるとき、私は彼のところに行って、「もうやりたくない」と言ったんです。彼は答えました。「やりたくないなら、しなくていい。休む時間はどれほど必要かい?」―私は「冬の間はずっと休むつもり。もう跳ばないわ」って。彼は同意してくれました。エヴゲーニイ・ワシーリエヴィチは私に何かを強制しようとしたことは一度もありませんし、彼はいつも私に耳を傾けてくれます。彼はただ私に方向性を与えてくれるだけ。彼は「ちょっと練習してみない?」と尋ねて、それに私は「そうね、ちょっと走って跳びに行ってみようかな」って答える。私が行くと、彼は私にこう言う。「軽く走ってみない!?ちょっときちんとやってみようか、そのあとでさらにダッシュしてみよう」。彼はそんなやり方で、いずれにしても私のコンディションを崩させませんでした。


そして3月になりました。彼は私に言うのです。「そろそろ始めようか?」。私は答えます。「まだ自信がないの」「じゃあちょっと試してみる?」「じゃあやってみましょう、しない理由はないわ!?」。こんな気分でトレーニングを始めたのです。少しずつコンディションを整え始めたのを、2人とも日に日に目にするようになりました。ああ、上海のあと、私は怪我をして、腱を痛めていたのです。私たちはドイツに行き、そこでリハビリを行いました。医師が足を治療してくれたので、痛みは最後まで引かなかったけれど少し楽になりました。少なくとも、私はトレーニングをしてもうまくジャンプすることはできました。


スタジアムで、エヴゲーニイ・ワシーリエヴィチは大きな役割を演じてくれました。家では私のことを私以上に信じてくれていた家族や友人たちが私を支えてくれました。私は「もう終わり、やらない」って何度も言いました。「ポールを片付けてちょうだい、写真を片付けてちょうだい、全部私の目の届かないところにやって」って。全体として、私はこんなに真剣に支えてもらえたことが嬉しいのです。そのおかげで今日私が再びナンバーワンになれたのですから。


―ソチ五輪ではオリンピック村の村長になると言われていますね。その職務について少し語っていただけますか。


―ええ、来年私はVIPに、すっごく偉い人になります(笑) 実際、オリンピック村の村長の仕事の中に入っているのは、各国の代表団を塩とパン(※ロシア伝統の「おもてなし」の意)で歓迎したり、案内したり、もてなしたり、躍って盛り上げたりすることです(笑) 全体的には、あらゆるレセプションに参加したり、選手たちの滞在が順調であるように監督する必要があるでしょう。

―スポーツの世界から離れたとき、何がいちばん恋しくなると思いますか?

―スポーツの世界を離れた後、私の人生がこれまでと同じように華やかであるとは思いません。あのような気持ちも味わえないだろうし、勝利もないし、私のために響く国歌もないでしょう。そう、何か人生の勝利というべきものはあるかも、たとえば出産とか。それは天からの贈り物。家庭生活というのは大きな仕事です。私は31歳だけど、まだ一度も結婚したことがないからそれを勉強しなきゃ(笑) 私は女であり、妻であり、母であることを学ぶつもりです。何かを巡って戦う必要もなくなりますね。全部スポーツでやってしまったから。でも、自分でわかるのですが、自分がそういった感覚なしでどうやって生きていくのかは、今はなかなか想像できません。

妊婦さんになったら何をするのかわからないの(笑) 私は人生を通じて何かをやったり、働いたり、努力したり、誰かに何かを証明したり、勝利したり、記録を樹立することに慣れてます。でもその一方で、私がトレーニングをしているときは、ソファーでゴロゴロしたり、ケーキを食べたりすることだけを夢見てきたんです。

―あなたは双子座だから、決意はすぐ変わるとコーチが言っていましたよ。

―えーっ、そんな、私の決意は変わりませんよ。もし今回何かうまくいかなかったとしても、どちらにしても引退したでしょう。でも、とてもとても重苦しい気持ちで引退したかも。今日、私はしばらく女性としての人生に、大きな満足と完全なる反撃をもって引退するのです。私はできることはすべてやりとげました。

―会場では少し違った振る舞いをされていましたね。もう毛布やキャップをかぶって姿を隠したりはしないし、競技が終わるまで観客と交流したり、微笑んだりしていました。あなたの中で何が変わったのですか?

―変わったのは、競技に対する接し方です。ほかの選手に対する接し方さえ変わりました。以前、私が自分の繭の中にこもっていたときは、みんな私よりもうまく跳ぶように感じていたんです。私は自分でそれを思いついて、つまりはそれを信じていたのです。シーズンの初めに、私はキャップを脱ぎました。毛布を投げ捨てて、ほかの選手が跳んでいないことを理解したのです。彼女たちは跳ぶとミスをするのです。私は理解しました。すべて何事もないのだと。私はほかの選手たちより跳ぶのが下手なわけじゃないんだと。そのカモフラージュを全部捨てて、私はリアルに状況とライバルたちの力を見極めました。私は人々のエネルギーを取り込もうとするようになったのです。


―結婚式について少し語っていただけますか。


―いつもそうだけど、私は何でも先走っちゃうの。私のお婿さんは私にすごく言い聞かせるんです:「誰にも何も言うんじゃないよ、妊娠計画についてもだめだよ」って。ほらっ、私は何でもすぐにしゃべっちゃうんです。「うん、私、子づくりしようと思うの、日にちはわからないけど」ってね(笑) 結婚式についても同じ。「結婚式はもうすぐ」って言っちゃうんです。まだプロポーズも子づくりもしてないのに(笑) 全体的に、私はいつも蒸気機関車の前を走っているんです。自分が知ったらすぐにみんなとシェアしちゃうんですよ。


イシンバエワのような天才にも、やっぱり悩みってあるんだなあ。追われる立場というのは、想像以上に辛いのでしょうね。まるで繭にこもるかのように、毛布を被って閉じこもるとか。

そういえば、今回の世界陸上で女子10000メートルを走った新谷選手のコメントは印象的でした。

有力選手たちが駆け引きをする中、果敢に競技をリードした彼女は、最終的には5位になりました。自己ベストのタイムでした。でも、競技後のインタビューで、「陸上を仕事にしている以上、結果がすべて。メダルを獲らなければ、この世界にいる意味が無い」って。

努力に努力を重ねても、結果は出ないことがある。そのとき何が残るのだろう。

つくづく厳しい世界だと思うのです。

スポーツ選手のインタビューを読み始めて、華やかな舞台の裏で、どんな感情を抱いて、どんな苦労を重ねてきたのかを知るようになりました。何だか応援にも力が入ります。

ところで、素顔のイシンバエワさんって何かカワイイ(・∀・)

ストイックな練習を重ねながらも、「私、引退したらソファーでゴロゴロしながらケーキ食べるんだ・・・」「普通の女の子になります!」「秘密をすぐ言っちゃうの!」とかwww

結構はっちゃけた人なのかな?なんか好きになっちゃいました(´∀`*)



***めも***

фаворитка:優勝候補
неведомый:未知の
до фонаря:どうでもよい
шишка:偉い人
находиться в своём коконе:自分の繭にこもる


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