Привет( ・ω・)ノ
4月1日はエイプリルフールでしたねー。
ロシアのグリーティング・カードってそこはかとなく狂気を感じることが多いのはなぜだろう・・・(;´Д`)
私はというと、特に騙されることもなく、いつもと同じようにこの日を過ごしましたw
日本では毎年色んな企業が「ジョーク広告」を出したりして、話題になっていますね。
一方のロシアではこんなことがあったようです。
・ジリノフスキー(ロシア自由民主党党首)がジュガーノフ(ロシア連邦共産党党首)と、政治ギャグの応酬
・大手通信会社MTSが髭のお客様専用の端末「Mustache(ひげ) 4G」を発表
・大手検索サイト「ヤンデックス」が、ユーザー画面をハエで満たす
・ダチョウと女囚の真剣バトル(事故)
・国防省で足用ジェルが配布される
・モスクワで4月の大雪
何かどれも微妙だな(;´Д`)
ジリノフスキーに関しては、エイプリルフールでなくても、いつもあんなもんだし。
ダチョウの件は事故なので、ジョークになっていないと思うんだけど…
そろそろネタ切れなんじゃないかと思いますw
さて、先日行われたフィギュアスケート世界選手権。アイスダンスでは上位が前代未聞の僅差でしたね。
1位 カッペリーニ/ラノッテ 175.43
2位 ウィーバー/ポジェ 175.41
3位 ペシャラ/ブルザ 175.37
4位 イリニフ/カツァラポフ 174.38
大混戦です( ゚д゚)
現役最強のペアの一つである、ロシアのイリニフ/カツァラポフは惜しくも4位になりましたが、なんとこのペアに解散の噂があるようで・・・
というわけで、この件について読者の方からリクエストを頂いたので、取り上げることにしました。
イリニフとカツァラポフ:白鳥の歌?
オリンピック銅メダリストが解散の噂の中、FSで1位となるも、総合4位にとどまる
土曜日のアイスダンス決勝のシナリオは、本当に先例がないものとなった。金メダルとなったイタリアのアンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテと、フランスのナタリー・ペシャラ/ファビアン・ブルザの得点差はわずか0.06。この2組の間に、さらにカナダのケイトリン・ウィーバー/アンドリュー・ポジェが割り込んだ。
ロシアのファンたちにとって、世界選手権アイスダンスは最初からきわめて複雑で、相当のダメージがあった。ドミートリイ・ソロヴィヨフがアイスダンスの初日に負傷して棄権を余儀なくされたからだけではない。大会直前、イリニフとカツァラポフにとって日本大会がキャリアの最後になるとの情報を、イタルタス通信が掲載したのだ。大会が終わるとすぐ、ニキータがヴィクトリア・シニツィナを新パートナーとして滑り続けるというのだ。埼玉でこのショッキングなニュースが大勢の人の議論の的となったのもうなずける。
最も客観的な立場を示していたのは、オリンピック金メダリストのアレクサンドル・ゴルシコフ・ロシアフィギュアスケート連盟会長だ。彼は話題にのぼっている誰からも、コーチ変更に関するいかなる公式の申請も受け取っていないことを明らかにした。もしそうなら、何も議論すべきではない。
公式的には、この話題は終了した。非公式では、どんどん新しい詳細が出続けている。オリンピック銅メダリストである彼らのコーチ、ニコライ・モロゾフ氏は、世界選手権前にカツァラポフとパートナー候補のチェック・スケーティングを行うことに成功し、新パートナー自身、当初の計画にもかかわらず、シーズン後の国内ツアーに行かずすぐに練習にとりかかり、コーチがシーズンの終わりに移る予定のアメリカで、新しいデュエットで練習を行うつもりであるという。
とにかく、私は手が空いた時に、有名な現アメリカコーチのマリーナ・ズーエワに対し、今シーズン最強のロシアペアが解散するという噂をどう捉えているか聞いてみたところ、マリーナは驚いて「なぜ噂なの?モロゾフ自身、このことは決定事項のように言ってたわよ」と問い返した。
シニツィナ/ルスラン・ジガンシンのコーチもこのことについては知っていた。スヴェトラーナ・アレクセーエヴナは、現在の強力なペアを失うことに落胆を見せ、それを私に裏付けた。イリニフ/カツァラポフ組が解散するかもしれないという話は、ずっと以前からあったものだ。それはこのデュエットがうまくいっていなかった時期に生じた話だ。レーナはグループでの自分の特別な立場を感じて、気ままに振る舞っており、練習体制に対しかなり投げやりな態度をとっており、強制されているように練習していた。ニキータは立腹し、神経質になっていた。コーチはこの状況に影響を与えることができなかった。周囲(とメディア)は、危機にあるチーム全体に憤っていたが、やはり最高の結果を望んでいた。
しかし、今シーズン、全てが最も根本的な形で変化した。このアイスダンサーたちは、様々な理由により、自らの希望で彼らの準備不足を取り返すことにしたのだ。このことを指摘しない者は代表チームの中に一人も居なかった。彼らは、言ってみれば「熱中して練習をしている」のだった。
五輪団体戦の金メダルと、個人戦の銅メダルはその練習の成果が出たものだ。五輪が終わって3週間余り、コーチが世界最強のポテンシャルを持つデュエットを解散させたいと思うようになったのは、何が起こったからだろうか?選手自身がそのことを願い出たのだろうか?理論的にはイエスだ。しかし何のために?レーナもニキータも、引退については考えていない。むしろ、今シーズン彼らは、「ついに本当のパートナーの仕事というものがわかった。トレーニングから真の満足感を得られるようになってきた」と、一緒にも、個別でも一度ならず発言してきた。専門家たちがデュエットをオリンピックに向けた準備に向かわせてきたが、イリニフ/カツァラポフが至ったレベルは、あらゆる困難な課題の解決を可能にさせた。ペアは本当にそこまで成長したのだ。
特にその証拠となりうるのが、この選手権だ。もしSPでのパートナーのミスが不合理なものではなく、カウントされていないエレメンツの基礎点、少なくとも6点を失うことがなければ、ペアは大差で世界チャンピオンになっていたかもしれない。しかし、メダルが取れなくても、FSの構成点で4つの「10」を出すという最高の結果であることは自明の理だ。
仮に、私が間違っていて、レーナとニキータがお互いにうんざりしていて、断じて一緒に滑りたくないとしよう。そういう場合、賢明なコーチはどうするか?最低でも、オリンピックシーズンは大人であっても精神的に辛い試練だと理解し、小休止を入れるだろう。冷静になって、休養してその後決定を下す必要がある。しかしそれは、コーチがペアを残したいと思う場合のことである。
今まさに(できるだけ早くロシアから去りたいというコーチの希望を特に考慮して)、状況はお決まりの「誰の好きにもさせない!」という方向にむかっている。
モロゾフが良く考えることなく、デュエット結成からその認知まで2~3年以上かかると仮定すれば、私は申し訳ないが、ニコライはデュエットにとって十分に良いコーチとは言えない。この状況を、私は有名な元アイスダンサーで現コーチのロスチスラフ・シニツィンと議論しながら、私は聞いた。
-基本的に、何らかのペアを解散させるのに何も特別なことはありません。有名なコートニー・ジョーンズは、当時パートナーを1年経たない間に変えましたが、どちらのペアとも2度ずつ世界チャンピオンになりました。確かにそれは50年以上前のことです。今は全てがはるかに複雑です。うちの選手たちについて言うなら、デュエットを保つためにあらゆることを行うでしょう。何か変更があればすぐに問題が起こります:新しいペアがどんな風に見られるか、どんなスタイルを選ぶか、彼らがお互いにマッチしているか。これは共同作業の半年後ぐらいにわかることです。しかし、その後でさえ、結果がいつも予想できるわけではありません。もちろん、どれくらい慣れるかが大きな意味を持っています。それはまず、通常ではない状況を含め、あらゆるシチュエーションでパートナーと合わせる能力です。しかし、その感覚はとても脆いものです。うちの選手たち(ネッリ・ジガンシナ/アレクサンダー・ガージー)の場合は、もう9年間も一緒に滑っているのに、この選手権ではなぜか駄目になってしまいました。
もう一つの問題として、パートナー同士の関係が袋小路に入ってしまった場合です。私のところに子どもを連れてくる親に、私は最初からこう言います。「あなた方は自分によく言い聞かせる必要があります。ダンスとは、事実上、性的関係がない夫婦生活です。パートナーのそれぞれが歩み寄ったり、逆にある状況では離れることが必要です。もしそれが出来なければ、働くのがとても辛くなるでしょう」-このようにシニツィン氏は結論を出した。
このテーマに関し、私はマリーナ・ズーエワ氏とさらに会話した。マリーナがここ2回のオリンピック・サイクルで練習をともにしてきたテッサ・ヴァーチュ/スコット・モイヤーとメリル・デイヴィス/チャーリー・ホワイトの選手権欠場に関連し、コーチは長年のうち初めて、教え子のライバルとなることを試みた全ての選手を、トレーニング面からも演技面からも、見る機会を得た。
イリニフとカツァラポフについて、彼女は語った。
―レーナとニキータは私に一番強い印象を与えました。彼らは共に滑るために生まれたとさえ言えるでしょう。彼らには速さ、スケーティング、それぞれの共同の動きから起こる感情といった全てに共通点があります。どちらかが別のパートナーと組んだら-それは全く別の結果になるでしょう。私はレーナの才能やニキータの才能について話をしているのではありません。これはまずペアとなる才能です。彼らが時を同じくし、デュエットを組んだということは大きな幸運なのです。ズーエワ氏は続ける。
―もう一つ興味深いことがあります。アイスダンスの3つのメダルが、0.06という極めて僅差となったのは、私の記憶では初めてです。激しい競走について言うなら、私は世界のアイスダンスに現在リーダーというべき人はいないと言えます。その中からちょうどイリニフとカツァラポフが抜きんでています。彼らはより鮮やかで、力強く、彼らを見るのは痺れます。しかし、彼らでさえリーダーではないのです。リーダーになるには、雑なミスをせず、クリーンに滑る必要があります。つまり、練習に練習を重ねる必要があります。彼らがソチで得た銅メダルは、彼らが正しい方向へ進んでいることを示しました。彼らを最大限評価する準備があるということを示したのです。加えて、オリンピックメダルはいつも確信をもたらします。私が思うに、それはばら撒かれるようなものではないのですから。
何かイリニフ/カツァラポフが解散して、カツァラポフが新しいパートナー(シニツィナ)と組むみたいな話があるようです。
彼らを指導しているニコライ・モロゾフコーチがすでに決定事項のように言っていると。
スケ連含め、解散に反対している人は少なくないようで、物議を醸しているらしい。
でも、まだ決定かどうかはわからないみたいですね。
この記事を読んでいて興味深かったのは、
ペアは性的関係のない夫婦のようなもの
という発言です。
あれだけ息の合った演技をするのだから、お互いを深く理解していないと無理だろうし、相性っていうのはあるだろうな、と思います。
リード姉弟みたいに、身内で組んでいる人も多いですよね。
日本ではアイスダンスやペアが地上波で放送されることが少ないのですが、もっとやってくれたらいいのに、と思います。
エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ(埼玉より)